2022年7月21日木曜日

2021年度密猟110番

 事務局に寄せられた2021年度の密猟110番の報告です。


2022年7月16日土曜日

種の識別鑑定と鑑定にかかる諸費の支払いについて

大分県から問い合わせの電話があった。種の識別鑑定について教えて欲しいという。2015年4月にも長崎県警と鑑定費の支払いについて話し合いをした事を思い出した。

密猟ないし違法飼養事案が発覚し、立件に至った場合、警察では調書だけで無く事件の証拠物件である野鳥の代わりに「種の識別鑑定書」が必要になる筈。(密猟事案等を事件として立件する気がないのであれば鑑定書を添える必要はないが・・)

事務局では1998年の12月に岐阜県、そして奄美大島で開催された密猟事件による裁判を傍聴したことがある。その時も証拠物件であるメジロの代わりに種の識別鑑定書が準備されていたことを記憶している。又、鑑定にかかる諸費用についても、刑事訴訟法173条をみると、鑑定人は、旅費、日当及び宿泊料の他、鑑定料を請求することができる。と示されている。警察庁で聞いたところ、鑑定料の額は自治体で決められ、京都府なら職員のバイト代で計算され、専門にしている山階鳥類研究所では3万円から5万円と聞く。

夜、雨の中を遠方まで呼びつけられ、しかも鑑定料も払っていただけない、そのような理不尽なことは決してあってはならない。

2022年7月  密対連事務局

鳥類標識調査における野鳥の最長期間生存例

問い合わせが多い野鳥の寿命について、鳥類標識調査で判明している鳥種の最長期間生存の記録を掲載しました。1961年から2017年までの記録です。
<「山階鳥研ニュース」2020年11月号より引用させていただきました>

2022年7月10日日曜日

愛玩飼養数のこと  2022年6月6日

 2022年6月6日

◆愛玩飼養数のこと

環境省既に許可を得ている個体に関しては寿命を全うするまでの飼養が認められています。但し、年に一度、各自治体の担当部署まで個体を持参し、飼養許可書及び足環装着を確認したうえではじめて更新が認められる。

ところが、T自治体では、担当者がリングの装着を嫌がって今日に至っている。従って14才のメジロがいるが誰も変だとは思わないのがふしぎ。

 日本野鳥の会各支部では、メジロの飼養に係る年に1回の更新義務が厳正に実施されているかどうかを確認すべく、飼養更新数の推移を見ていくことにした。栃木県や京都府のように既に愛玩飼養を廃止している自治体は除外するとして、まず、愛知県、三重県、徳島県、高知県、他の協力が得られた。

 愛知県の推移をみていると飼養数が令和2年で10羽に減っている。今後の数の変化に期待したい。

傷病鳥のこと  2022年5月10日(バードウイーク)

 2022年5月10日(バードウイーク)

◆傷病鳥のこと

  京都の長岡京市から電話があり、カラスが怪我をしているがどうすればいいかという。同じ京都でも事務所とは北と南、あまりにも遠すぎる。私の過去の経験からカラスとの同居はとても楽しかった。怪我程度なら面倒を見てやりたいと思った。以前、傷病鳥センターへ持参した時、カラスは害鳥だからあずからないといわれた。思わず私は「害鳥という名の野鳥はいません!、人間の都合に併せて野鳥を分け隔てしないでほしい」と言ったのを思い出していた。どうしたものかと嘆いていたらなんと、はるばる滋賀県から面倒見のいい知人(獣医)が引き取りに来てくれたという。ありがたさに頭が下がった。    

鑑定のこと 2022年5月3日

 2022年5月3日

◆鑑定のこと

先日、福岡県のとある署の係長から電話があった。福岡ではまだ違法飼養が多く、取り締まっても鑑定ができずに困っている。どこの誰に鑑定を依頼すればいいのかわからない。

もしもご存知なら紹介して欲しいとのこと。

鑑定が可能なのはバンダーさんが理想。各自治体毎に異なるが鳥獣保護員は殆どがハンター。ハンターでは野鳥の識別鑑定は無理。野鳥の会所属の鳥獣保護員なら問題は無い。(筆者も20年くらい鳥獣保護員を務めていた)

野鳥の会員の中で、そういった事案について相談に乗ってくれる人が欲しい・・・と。

その署では日本野鳥の会F支部のTさんにお願いすることにし、了解がえられた。