7月7日(月曜日)
私は京都市から保獲許可を得ている。そのせいか
京都だけでなく他府県からも傷病烏に関する相談の電話が
かかってくる。
「ヒナを拾うな」っていうけど、傷ついた烏をどうすればいい?、
見過ごすなんて事はできないし、と言う。
まず、周りに親がいないかを確認してください。
親らしい姿が見えたらそっと親が気づいてくれるような高いところへ
置いてやってほしい、それができなければ連れてかえって育てますか?
と言う。
周りに巣の気配はいはなく、自分で育てることもできないし・・。
道路に放っておけば車にひかれるネコや烏の餌になるか、死ぬことに間違
いない。
常盤御池町(事務所)まで連れてこれますか?ということになった。
隣の県からやってきた中学生の男の子がとっても大事そうに懐から
小さな箱をだした。中にはヒナがはいっていた。
小烏を放っておく訳にもいかず、だんだんと言葉から腹だたしさが
伝わってくる。
私が育てて見ましょうか?、ということになった。
やがて私の奮闘の時間がはじまり、餌は?、温度は?と、気を許す間もなく。
ヒナを拾わないで、というチラシのことは承知しているという。
でも、僕はその通りには出来ない、と言い放って帰って行った。
(事務局では現在コシアカツバメを飼育中)